二度と忘れない。PERとPBRの覚え方

PERとPBRの覚え方 株式投資

株式投資を始めてぶち当たる専門用語の数々。その中でも最初に引っかかるのは、この2つではないでしょうか。
ググって覚えて、また分からなくなるPERとPBR。見た目も似てるし説明も分かるようでなかなかごっちゃになりやすい。

今回で覚える。PER・PBRを分かりやすく説明

PER=株価÷1株当りの(予想)当期純利益 → 分かりづらい!

PERは、「倍」でなく「年」で覚える

「PERとは」などのワードで検索するとよく書かれているのは、以下ような説明。

PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、日本語で「株価収益率」。
株価と企業の“純利益”との関係を表しており、PERが低いほど株価は割安と判断される。
計算式は、「PER(株価純資産倍率)=株価÷1株当りの(予想)当期純利益」。
一般にPERが高いと利益に比べて株価が割高、低ければ割安と言われている。

難しい。。

「元をとるには○年かかる」

例えば、自分だけでA社の株を全て買い占めるとする。
▼A社は
①株価50万円、発行株数100万
②1年間の(予想)純利益は、500万円

この場合、
①の全ての株式を買い占めるには、50万×100万=5,000万円

②から1年の利益は500万円ということが分かるので、
5,000万円÷500万円=10
つまり10年で元が取れる。

実際に買い占めることはないので、これを一株単価で考えると
PER=株価÷1株当りの(予想)当期純利益
という説明になる。

一株でも全株でも「10年かかる」という答えは同じだけど、一株単位にしたものをが上記PERとなります。

PERの目安は15倍

一般的にはPERの値は15倍が目安とされています。
※日本の企業におけるPERの全業種平均がおよそ15倍だから
まずはPERが15倍以下であるかどうかに見てみましょう。

PE(イー)Rは、イヤー(1年間)の純利益で株価を割ったもの

従いまして、PERのE(イー)をイヤー(年)と覚えましょう。
※ホントはYですが気にしない

PERの注意点

PERの目安は15倍(年)と言われていますがあくまで目安であり、割安・割高を判定することは難しいです。

PERは期待値でもある。

例えばPER5倍(年)で1,000円の株があるとすると、以下を想定した計算法となります。

当期 200円
2年後 200円
3年後 200円
4年後 200円
5年後 200円

しかしながら、実際には
当期 200円
2年後 200円
3年後 250円
4年後 250円
5年後 300円
かもしれません。
未来の成長性を見込める企業の場合は、PERが多少高くとも割高とはならないと言えます。

低PERというだけで飛びつかない

先程とは逆にPER5倍(年)で1,000円の株があるとして、業績悪化中の企業の場合は

当期 200円
2年後 150円
3年後 120円
4年後 120円
5年後 100円
となる可能性が高いので、単純にPERが低いからといってお買い得とは限りません。
過去の業績や他の指標を利用して、どういった理由で低PERなのか確認しましょう。

PBR=株価÷1株あたりの純資産

先程のPERは今後獲得するであろう当期利益と株価を比較しましたが、PBRは現時点で既に持っている価値(純資産の額)と株価とを判断する指標です。

PBRの目安は1倍

PBRはもしも会社が解散して(活動をやめて)資産を分けた場合、株主に分配される一株当りの資産(金額)を株価で割ったものになります。
例えば、、、
①A社の1株当たり純資産が1,000円の場合、解散すると株主は1株当たり1,000円もらえる。
②現在のA社の株価は500円。
この場合PBRは「株価÷1株当りの純資産」なので、
500÷1,000=0.5倍となるので、割安と判断される。
逆に、資産に対して株価が上回る場合は1倍以上になるので割高と判断される。

PB(ビー)Rは、会社の資産が株価の何BAI(倍)あるのか

従いまして、PBRのB(ビー)でBAI(倍)と覚えましょう。

PBRの注意点

PER同様に数値が低いというだけで割安と判断するのは危険です。
PBRが0.1倍という株価もあります。
その場合、企業の価値が株価の1/10ということになりますが、その企業になにかリスクがあるのかもしれないと考えたほうがいいかもしれません。

まとめ

業界の平均値を知ろう

PERやPBRは業界によっても平均値が異なります。
※例えば銀行系はPBRが低い傾向がある
割安株なのか判断するには、同じ業界の他企業の数字と比較した上で判断してみるといいかもしれません。

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